名古屋市美術館「青木野枝 - ふりそそぐものたち」
名古屋市栄にある名古屋市美術館の「青木野枝 - ふりそそぐものたち」に行ってきました。
名古屋市美術館
■ 公式サイト:http://www.art-museum.city.nagoya.jp/
公共交通機関を利用される場合は、地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」下車、5番出口から南へ徒歩8分、または地下鉄鶴舞線「大須観音」下車、2番出口から北へ徒歩7分が便利そうです。
車の場合は、専用駐車場がないので、白川公園内や最寄りの駐車場を利用することになります
詳しくは、公式サイトの利用・交通案内からどうぞ。
今回の「青木野枝 - ふりそそぐものたち」では、豊田市美術館と名古屋市美術館が連携し、現代彫刻家、青木野枝の作家としての営みを、彫刻を中心として版画、コラージュなどを交えながら、紹介されています。
名古屋市美術館で展示されているのは、彫刻8点、銅版画36点とスケッチ、コラージュです。
スケッチが見られるのは嬉しいですね。
形になる前の形。
日本の現代彫刻を代表する作家の一人、青木野枝(1958- )。
鉄を溶断、溶接し、作られた作品は、自然において循環する折々の水の姿を表し、大気に立ち上る水を主題とする作家は彼女ほど他になく、彫刻の表現に新しい可能性をもたらしたとされています。
展示室に入ってすぐ、この展覧会の題にもなっている「ふりそそぐもの」(部分)が展示されています。
(部分)ということで、全体が見てみたい~と思ってしまいましたが、(部分)だけでも結構な迫力です。
「鉄」という無機質な素材をあつかっているにもかかわらず、なぜか水や木、大地から感じるような温かさを感じました。
溶断され、荒々しく削られた断面にそれを感じるのかもしれません。
人は完璧、完全を目指すけど、本質的には完璧ではないものに惹かれるのかもしれないですね。
個人的には銅版画が好きでした。
ぼんやりと輪郭がはっきりしてない感じにも関わらず、彫刻の作品となんか呼応している。
不思議ですね。
個人差はあるかと思いますが、私は30分弱の時間でまわることができました。
豊田の展覧会にも行きたくなってしまいましたよ。
ちなみに豊田市美術館は12月24日まで開催してます