画廊若林’s blog

画廊若林は名古屋市東区葵にある画廊です。 展覧会やアート情報について紹介しています。

碧南市藤井達吉現代美術館「岡本太郎展」2012/10/10~11/25


「危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。

ほんとうはそっちに進みたいんだ。

危険だから生きる意味があるんだ。」

岡本太郎



10月10日(水)からスタートした碧南市藤井達吉現代美術館
「エネルギー充填!我らに伴走する岡本太郎展に行ってきました

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■ 公式サイト:http://www.city.hekinan.aichi.jp/tatsukichimuseum/temporary/okamototaro.html

名古屋鉄道 三河線 碧南駅より 徒歩6分。
車で行っても、美術館のすぐ横に無料の駐車場があるので便利です。
そこが空いていなくても、近くの臨海公園の駐車場も無料で利用できますよ

会期は10月10日~11月25日です。
※ 基本的に月曜日が休館日ですが、詳しくはHPにてご確認ください。


芸術は爆発だ!」

というインパクトのあるセリフでも知られる岡本太郎

岡本太郎(1911-1996)は、画家、彫刻家、写真家、デザイナー、文化人類学者などの多彩な顔を持つアーティストとして、戦後の日本美術界に大きな軌跡を残しました。

今回の展覧会は、川崎市 岡本太郎 美術館の協力により、45件51点の作品が展示されています。


会場に入ると、目に飛び込んでくるのは、

岡本太郎といえば、やっぱりこれだよね~!」

期待を裏切ることなく、ありました

太陽の塔

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実際に展示されているのは、万博公園に立つ実物の五十分の一のモデルです。

五十分の一でも、やはり迫力がありますね。

もはや岡本太郎の代名詞、「太陽の塔」。(自称「べらぼう塔」w)


「若い太陽の塔」の縮小版もありました。

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こちらの実物は、愛知県犬山市日本モンキーパークにあります。


作品は年代順、3つにテーマ分けされての展示でした。

「第一章 パリから東京へ」

「第二章 時代に分け入る」

「第三章 やむことなき疾走」

911年 明治の終わりに生まれ、18歳でヨーロッパに旅立ち、パリに滞在。

戦前のヨーロッパにおける前衛芸術運動の真っ只中で制作を行い、気鋭の画家、彫刻家のみならず、思想家などとも知己を得たそうです。

29歳で帰国までの間にパリで得た経験、知見が彼の血肉となっていったわけですね。


「第二章 時代に分け入る」に展示されていた

明日の神話

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メキシコのホテルのための壁画の準備ため描かれた5点の下絵のひとつだそうです。
ちなみにその壁画は日本に運ばれ、修復されて、現在は東京の京王線の頭線渋谷駅連絡通路に設置されています。

個人的にはかわいいのでこれが好きでした。
「午後の日」

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テレビや雑誌などによく取り上げられていたし、日本の前衛芸術を代表する人物だということはもちろん知っていましたが、こんなにたくさんの作品を見たのは今回が初めてでした。

権威に異議を唱え、挑発し、枠にとらわれず、己の信ずるものに対して妥協しなかった精神力と猛烈なエネルギー。

見終わった後は、作品からも放たれるそのエネルギーを充填(チャージ)され、活を入れられた気分です


岡本太郎展」11月25日まで、開催中

 

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「今までの自分なんか、蹴トバシてやる。

そのつもりで、ちょうどいい。

いちばん大切なのは、自分自身にうち勝って、自分の生きがいを貫くこと。

これがいちばん美しい。」