画廊若林’s blog

画廊若林は名古屋市東区葵にある画廊です。 展覧会やアート情報について紹介しています。

国際陶磁器フェスティバル美濃14 @セラミックパークMINO

金木犀の心地よい香りがする季節になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

9月から画廊若林で働くことになりました、若林宏和です。
芸術分野のことを勉強してきたわけではないので、猛勉強中です!
よろしくお願いいたします!

先日、画廊若林では、陶磁器作家の桑原珠美展を行いました。
もっと陶磁器のことを知りたい!と思っていたら、岐阜県で陶磁器フェスティバルとやらが開催されているようでしたので、 9月24日に国際陶磁器フェスティバルを見に行ってきました!

国際陶磁器フェスティバル美濃14 @セラミックパークMINO
http://www.icfmino.com/icc/

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このフェスティバルは、世界最大級の陶磁器の祭典と言われ、今年で開催から10周年を迎えます。
陶芸部門と陶磁器デザイン部門に分かれ、グランプリはじめ、入選作品が展示されています。

そもそも、『陶芸』、『陶磁器』の違いは何でしょうか?

『陶芸』とは、粘土を成形して高温で焼成することにより陶磁器などをつくる技術のことを言います。

『陶磁器』とは、土を練り固めて焼いたものの総称です。
セラミックの一種で、畿内より東では瀬戸物(せともの)と呼ばれ、中国、四国以西では唐津物(からつもの)とも呼ばれるそう。
焼き方や用途や生産地などから数多く分類されます。

ちなみに、陶器とは、陶磁器のうち、素地(きじ)に吸水性があり光沢のある釉(うわぐすり)を施したもののことだそうです。
なるほど!
まったく知りませんでした。笑

さて、会場となっているセラミックパークは、岐阜県多治見市に位置し、国道を少しそれていくと、山の奥地のようなところにあります。

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フェスティバルの内容を簡単にご説明しますと、開催10周年ということで、過去のフェスティバルの振り返りがあり、その先に、今年の受賞作品が展示されていました。

海外からのアーティスト作品合わせて、計215作品の作品が展示されており、こんなに多くの陶磁器を見たのは初めてでしたので、休憩しながら楽しく拝見させて頂きました!

今回行って感じたことは、陶磁器って、ただの焼き物ではなーい!ということです。
陶磁器は、皿とか単に焼いたものでしょ!と見くびっていました。(本当に申し訳ありません。)
しかし!今回作品を拝見していると、いろんな素材感が出されていることに衝撃をうけました。

たとえば、紙のように柔らかい素材に見えるものや、茶道で使う茶巾のように、ほつれた糸まで再現されているものがありました。
楽しい!!
面白い!
触れたい!(だめです。近づくと係りの兄さんに睨まれますね。)

前述したように、私は陶磁器の材質に大変感動したのです。
他にも、貝殻のようなザッラザラのものや、ザルのようなちっさな穴が無数にあいているものなどがあり、見ていて楽しくてひたすら「へぇ~!スゲー!」の連続でしたね。

陶芸とは、陶磁器を作る技術のことですが、焼き方、色(釉薬(ゆうやく)を使用して色を変化させるのだそうです。)、土の質、などを駆使して、見ているものを驚かせ、楽しませてくれる陶磁器をもっと知りたくなりました。

ということで、今年個展をさせて頂いた、瀬戸在住の桑原さんと11月に瀬戸市の窯へ見学に行ってくる計画があるので、ますます楽しみになりました!
乞うご期待ください!